短編小説「仲人AIは始まりもAI」
スマホの画面を慣れた手つきでフリックをする、何処かに良い人いないかなー
見ている画面は芸能ゴシップ記事だ
普段TVで見る芸能人が表示されてる近くのスマホ画面を親指でなぞりながら見ると側にいる感覚になり優越だが実際はそんなことはない
視点をスマホから店の外へガラス越しに行き交う人々を見る
私って洗脳されてるのかな?この社会に‥
半端被害者じみた思想がさらに惨めにさせる。
ちゃんと考えて選択して人生を歩んできたのに‥
あとは結婚だけってかでも焦る必要はないよねまだ31だし
由美子は交際経験は過去に0人
世間で言う売れ残りだ
かーっあの時OKって言えば良かったかなぁ、でも顔がなぁ‥好みじゃなかったなぁ
もう告白されることなんてないだろうな
もう自分から攻めて行動するしかないよね
しかし出会うきっかけが皆無だし職場なんてありえないし‥
ふとガラス越しの景色から目線を持っているスマホに移すと広告記事が目に入る
「運命のお相手AIでさがしませんか?」
AI?AIって人工知能の?人工知能が相手探してくれるの?時間もないし忙しいしこれ使ってみようかな。
由美子はすぐさまタップしアプリをインストールした。
するとどうだろう起動するとすぐさま表示されたのは一人の男性だ
証明写真のようなお堅い写真と名前だけ
そして二つのチャット欄
仲人AI‥?と男性Kとのチャット欄
これだけ?
まず由美子は仲人AIのチャット欄をタップしてこんな文章を送った
仲人AIさん相手はこの人だけですか?
仲人AI「はいこの男性があなたの最適な相手です」
イラッ
なんでそんなことが人工知能にわかるのよ!
由美子はスマホをバキ割り
GoGoダンスを店の中で踊り意気投合した一緒に踊った男性と恋に落ち結婚した
おわり
続きは気向いたら書きます